生活の中に穏やかに佇むテクノロジーで、優しく、
快適な暮らしを味わえる家が完成しました。
この家を象徴する柱「柱の記憶」は、家族が書き込んだ落書きや子どもの身長などをデジタルデータとして残し、未来で家族が思い出として懐かしんだり、共有したりできる仕組みです。「柱の記憶」が代表するように「muihaus.」は、時空を超えて家族の生き方を豊かにし、絆を深める機能が実装されています。旧来型の建築物として利便性や効率性を重視して設計された家と一線を画す、時代に合った新しい形の家がテクノロジーを駆使することで体現されました。
「muihaus.」では、デジタルペンで記録した子供の身長や落書きがデジタルデータとして「柱の記憶」に蓄積され、家族の軌跡を時間を超えて追体験することができます。家が建ち始めてから家族で過ごした時間の記憶は、将来家族が巣立った時、巣立った家族が戻ってきた時に、コミュニケーションのきっかけとなり、家族の今と、家族の未来を緩やかに繋いでいきます。
「muihaus.」に備えられた「muiボード」は、スマートホーム機器と同じく、リモコンとして照明やエアコン、音楽スピーカーなどをコントロールする他、インターネットとつながり天気やカレンダー情報の入手、ラジオ視聴ができます。また、十四節気に合わせて季節の詩が届く機能、自然に起床や就寝を促す光源調整を行う機能を備えています。音や時刻の設定により、無理なくゆったりとした起床を促す目覚ましタイマーや、設定した就寝時間に向けて徐々に暗くなる照明機能を備える「muiボード」が、心身にストレスのない睡眠・起床環境を整えます。
muihaus.は家の4面が同じ形という
シンプルな佇まいの中で、
家族同士の繋がりや、外の自然との繋がりを
おだやかに感じられる間取りとなっています。
土地の形状が違うからこそ、
はまる建物を4方向に開けた企画住宅を
デザインしてみました。
1Fは水回りを内側に集約し、窓のついた廊下とダイニングキッチンを外側に持ってくることで、外部の時間や空間の変化を家の中にいながら感じられるような造りとなっています。
夜にダイニングのペンダントライトだけつければ、夫婦だけの静謐な空間に変わります。
2Fは、全ての部屋が角部屋となっており、子供の成長過程やその時のライフスタイルに合わせて、自由に間取りを調整できるパーティションを設置しています。このパーティションの配置を変えることで、2Fの部屋をスッキリと四分割したり、隣の部屋同士を接続させたり、第二のリビングやテレワークの空間を作ったりといった自由度の高いレイアウトが可能です。
九州にある有明海にちなみ家具の町である佐賀県諸富町のレグナテックと平田椅子製作所、二社が立ち上げた家具ブランド。仕事における強いつながりは、良いものづくりの土台であるというのが信念です。
https://www.ariakecollection.com伊藤維建築設計事務所
岐阜を拠点に国内外へ独自の活動を展開する組織です。「Simple Hybrid」(単純さの混交)として建築・空間・街をつくる信念を軸に、人びと、コミュニティや環境がより豊かになるべく、実践・探究を積み重ねています。
一級建築士 ・管理建築士
伊藤維
https://www.tamotsuito.com/