ジブンハウスのBASICシリーズに標準採用している外壁材は、ケイミューのSOLIDO(ソリド)というセメント本来の質感を活かした無垢の建築素材です。
1枚としておなじ表情がなく、素材そのものの風合いが楽しめます。
ジブンハウスがSOLIDOを標準仕様にした背景、そしてSOLIDOという建材の魅力をご紹介します。
SOLIDOを標準仕様にした背景には、ジブンハウスの家づくりに対する想いが強く紐づいています。
ジブンハウスの家は「シンプルで質のいい真っ白なハコ」がデザインコンセプト。
できる限り無駄な装飾を抑え、材質の良さを活かすという設計の哲学によって生まれたファザードは、普遍的な美しさを纏っています。
そのコンセプトが反映された間取りは、住む方のライフスタイルの変化に柔軟に対応できる余白があり、いつまでも住み心地のいい住まいが実現できます。
ジブンハウスは、購入時点がピークではなく、住み始めてから価値が高まる、家への愛着がどんどん深まっていく、そんな家づくりを提供したいと考えています。
キーワードは「経年変化」。
10年後、30年後、50年後・・・我が家が住む時点より、もっと魅力的になっている。そんな姿に思いを馳せながら家も家族と共に成長していく。
ジブンハウスの想いを体現する一つの要素として、経年変化を楽しめる素材を採用しました。
SOLIDOはわかりやすく表現すると「セメントの板」です。
1枚1枚工場で製造されますが、大きな窯の中で高温高圧の蒸気養生を行う工程を経て、白華(はっか 別名エフロレッセンス)を発生させています。
白華=エフロレッセンスとは、セメントに含まれる水酸化カルシウムが、空気中の炭酸ガスと化学反応を起こし、炭酸カルシウムとして表面に湧き出す現象です。
SOLIDOに白いまばら模様が出ているのは、エフロレッセンスによるものです。
エフロレッセンスは、コントロールできるものではありません。
自然に生まれた表情を、個性=意匠として、素材に活かす。
時間の経過や雨・風にあたることで、さらにエフロレッセンスが進み、表情が変わっていく。
この経年変化を味わいとして楽しむことができます。
製造過程で、人の目で、1枚1枚チェックをしてエフロレッセンスの出方の良し悪しを判断し、表情がいいものだけを選別し製品化しています。
また、製造過程で生まれた廃材はすべてリサイクルされ、原料に戻すことができるサステナブルな材でもあります。
SOLIDOの中にも種類があり、ジブンハウスの標準仕様となっているのはtype M LAPです。
少し重ねて貼り合わせる施工方法で、重なりによる陰影が生まれます。
奥行き感のあるテクスチャと重厚感あふれる雰囲気が特徴です。
1枚1枚違う表情の素材を外壁全面に施工する形になります。
完成した家は唯一無二の表情・デザインとなります。
そして年月が経つにつれて、外壁の風合いは変化していきます。
環境により度合いは異なりますが、少しずつ明度があがる=明るくなるような変化をします。
ジブンハウスは、アンティコ、ジャポネ、スカンディアの3テイストからカラーを選びます。
この3テイストにあわせて、SOLIDOのカラーを設定しています。
アンティコは「黒鉄」
ジャポネは「錆茶」
スカンディアは「セメント」
同じSOLIDOでも、カラーによって異なる雰囲気の家になります。
経年によって変化する表情を楽しむ建材です。
メンテナンスにおいては塗料を塗り直す当の必要はありません。
1枚1枚貼っているからこそ、部分補修も比較的簡単に可能です。
例えば台風等で飛来物が当たって欠けてしまった際には、その板だけを取り出し、新しいものを設置することができます。
SOLIDO typeM LAPは元々屋根で使う建材として生まれ、壁より過酷な環境である屋根面で30年以上、雨漏れ等の問題がなかったという実績があります。
もちろん環境によって変わってきますが、永くお使いいただける材として認識いただければと思います。
流行に左右されない個性を持ち、その個性は表情をどんどん変えていく。
その変化を楽しみながら、家の愛着を深めていただきたいと願っております。
ジブンハウスのBASICシリーズのVRは、全商品SOLIDOで表現されております。
外観デザインと色合いの組み合わせをご覧いただき、外観のイメージを膨らませてみてください。